ひき神シリーズを終えて雑感
いつのまにやら4月です。
年末くらいからずっとバタバタしてて死にそうになってたんですが、新作の原稿も一段落し、数か月ぶりに差し迫った締切のない日々を送っています。
いや、この間に書き溜めて貯金を作っておかないとまずいので、結局は仕事するんですけどね。
ゲームの方はルーンファクトリー4がようやく終わったので(160時間……)Fate/EXTRA CCCやってます。パッションリップ可愛い。BB可愛い。あと今回、全体的に男キャラがかっこいいですねー。
さてさて、「ひきこもりの彼女は神なのです。」について。
皆様の応援のおかげをもちまして、無事にシリーズを閉じることができました。改めてお礼申し上げます。
企画当初のコンセプトは以下のようなものでした。
・学生が主人公
・狭い地域の日常的な話
・人死にとかはできるだけ無しにしたい
・一巻完結型
8巻のあとがきでも少し触れましたが、前シリーズ「スクランブル・ウィザード」とは少し変わったものをやってみたいなあ、という考えがあったので、あえて前作にはない要素を積極的に取り入れてみた感じですね。
で、シリーズを終えてどうだったかというと……んー、異なる部分もあり、似てる部分もあり、という印象でしょうか。書いてる人間か同じなもので、根本的なところで共通する雰囲気はあるんじゃないかと思います。
あ、もし「スクランブル・ウィザード」未読の方がおられましたら、この機会にご一読頂けると作者は喜びます。
次に主要キャラについて。
【名塚天人】
言わずと知れた主人公。
前作の十郎がやさぐれひねくれだったので、今回は熱血真っ直ぐなタイプです。実際に書いてみると、想定していたより更に猪突猛進型になったかも。
反響的には「好感が持てる」と「うぜえ」が両方あったようです。なんせ自分からトラブルに首を突っ込みたがるので非常に動かしやすいんですが、実際に居たら確かに少々暑苦しいですかねー。
元ネタ(というか彼に関しては作中で明言してますが)は聖書のネフィリム。人間と天使のミックスですね。原典では悪逆非道の巨人みたいな扱いですが、本作では正義の味方。
【氷室亜夜花】
ヒロインその1。
コミュ障気味ですが、付き合うと意外に許容範囲が広くて相手を立てるタイプ。不機嫌そうな顔で拒絶オーラを出してはいても、押しには弱いのです(だから梨玖が苦手)。
世の中に背を向けていますが、これは一度目に入れてしまうと気にせずにはいられない性格であるため。主人公がひねくれ者でヒロインが素直だった前作とは、逆の組合わせになりますね。
基本的に私は屈折してる子、どこか病んでる子が好きなもので、そのあたりの好みは亜夜花にも梨玖にも見事に反映されてます。ついでに小柄貧乳も趣味です、はい。
元ネタは北欧神話の冥界の女神ヘル。半身が赤、半身が青という姿で描かれることが多いのですが、そのまんまイラスト化されると少々怖いことになるので、瞳の色に反映させてました。
【羽村梨玖】
ヒロインその2。
人当たりの良い人見知り。一見明るいですが、あんまり他人に心を許しません。一定の枠内のコミュニケーションは上手く処理できますが、それを超えると加減がわからなくておかしくなります。
もともとは内気で引っ込み思案。家族を亡くしたことで、痛みを感じる自分と普段の自分を無理矢理切り離そうとした結果、現在の性格が形成されています。今は演じていることすら忘れてしまいました。
最終巻の(というかシリーズ通しての)彼女の役割については、かなり早い時期に固まりました。4巻のエピローグからそのあたりの伏線が始まっています。
読者の皆さんにはえらく怖がられたようですが、不憫な子なんですよ? いや、怖いですけど。
元ネタは吸血鬼。特にオリジナルの設定は採用してないです。
長くなりそうなので、とりあえずメインの三人。
「天秤の会」のメンバーについては、また後日。