スクランブル・ウィザード7

ご無沙汰しております。ワールドカップで寝不足気味のすえばしです。


スクランブル・ウィザード7 (HJ文庫)

スクランブル・ウィザード7 (HJ文庫)

スクランブル・ウィザード7発売中です。よろしくお願いします。
すでに読んでいただいた方はもちろん、まだ手にとっておられない方もおそらく知ってらっしゃるかと思いますが、この巻をもちまして完結となります。
ここまで支えてくださった出版関係者の皆様、イラストのかぼちゃ様、読者の皆様に改めて御礼申し上げます。


や、まあ、堅苦しいことは置いておいて、とりあえずゴールできてほっとしているところです。100%ではないものの、書きたかったことは大体書けましたしね。
最後なので、キャラたちの裏話などを簡単に。
(あ、シリーズ全体のネタバレを含みますので、未読の方は以降は読まないことをお勧めします。またイメージを壊されたくないという方も見ない方が良いかも)


・椎葉十郎
最初のうちはトゲトゲしい人でしたね。対人コミュニケーションの経験値が低く、他人に興味を持てなかったり、「これをすれば相手は不快になる」ということが理解できなかったりというところからのスタートでした。実は一巻のころの言動(月子泣かせたりとか)には結構批判もいただいてます。社会不適応者から、徐々に主人公らしくなっていったかな、と。
読んだ方はお分かりでしょうが、根っこはかなり真面目かつ割とヘタレです。


・雛咲月子
ヒロインというか、もう一人の主人公。ある意味彼女を書きたくて始めた物語なので。
背伸びしつつ頑張る女の子は好きです(いやロリだからとか関係なく)。構想段階から完結に至るまで、キャラがほとんどぶれませんでした。
基本良い子なんですが、若干構ってちゃんで結構すぐ拗ねます。鈍感な相手を選ぶと大変ですね。


・卯滝唯里
月子と熾烈な争いを繰り広げるライバルヒロイン……の予定で登場させました。でも結局いいお姉さんのままで終わったような。
実は初期設定ではクールでツンツンツンツンデレな感じの人でした。おバカ大食いキャラにするつもりは無かったんですが、どうしてこうなった。
自分の中でキャラが固まるまでは少し動かしにくかったんですけど、後半は頑張ってくれましたね。


・椎葉一花
諸事情あって、退場が当初の予定から大きく早まった人。初期の構想ではラスト近くまで生きてるはずでした。宙に浮いたエピソードがかなりあって、その点、残念と言えば残念。一巻にも登場してますが、三巻で再登場させてからは異様に動かしやすかったので、もうちょっと活躍させたかったかな。
言うまでもないですが重度のブラコンです。生きてたら月子とはかなり緊張感のある関係を築いていたのではないかと。


・最部駿介
おそらく作中もっとも読者の皆さんからの評価が変化した人物。一巻のストップ安から、最終巻ではストップ高に。彼なりに反省しているので、もう弱いものいじめ(猫含む)はしていません。
素質的にはBランクの上というところですが、周囲に様々な一流魔法士が居るのと、隠れた努力家でもあるので将来的にはかなり実力を伸ばすでしょう。
今まで押しに強い人に出会った経験がないので(むしろ周囲から避けられていた)、数年のうちに美優里に押し切られるかも。


・アデル・クァン
出番の少なさの割に妙な人気がありました。なぜだ。や、まあ、こういうどこかずれている子というのは書いてて楽しいんですが。
自我に目覚めたての子供のようなものなので、興味を覚えた対象はしつこく追いかけまわすことでしょう。


次回作はまだ未定です。色々考え中。なるべく早くアナウンスできればと思いますので、もうしばらくお待ちください。